闇の守護者
サンマリーでの石との出会いの日々も終わり、その帰り道。
荷物をホテルに置くと、私達はその足で山のトレイルに向かった。
滞在先のサンディエ(Saint-Die)の町の山に、登りたかった。
どれだけ体力あるんだろーねー、私達。
朝から照りつける日差しの中を、重たい石をもって歩き回ったというのにね(笑)
不思議と自然の中に入ると、力が湧いてくる。
まるで足の裏から、湧き出す泉みたいに、エネルギーが湧いてくる。
疲れを忘れてく。
日暮れが夜の9時過ぎにやってくるフランスは、一日が長かった。
民家を通りぬけ、道端に生い茂る花に見とれながら、
ひたすら歩いた。

最後に買った2つの石の事が、ずーーーっと頭の中に巡ってた。
予算オーバーで、4回くらい店に行っては諦めてを繰り返し、
やっぱり最後に諦めきれずに買ってきた石が2個ある。
だって最後まで、残っていたんだもの。
私を待ってたに違いない!
リュックにその石達を入れて、歩いてた。

一杯石の入ったリュックは重いし、日差しは暑いのに、
何故か道を歩く事が心地よかった。

フランスの田舎町が大好きになった。
人が、空気が、暖かい。
延々と歩き続けて、ふと気がつく。
私達はどうも道を間違えた。
きっと民家を通り抜けるあたりで、間違ったんだろう。
歩けど歩けど、山のトレイルのサインが出てこない。
引き返すには、かなり遠くまで来ていた。
どうしようか?
このままこの田舎道を、散歩してみようか?
雲が手招きしてるように見えたから、
知らない一本道を歩き続けた。

歩き疲れて、道端に座り込み、石の写真を撮り始めた。
ドラゴンの光を宿した、ナミビアのスモーキーアメジスト。

太陽の光が差し込むと、一際美しかった。
瞳が、石の光に吸い込まれていった。。。
そしてもう一つは、イタリア人のおじいちゃんから買った、ブラックファントム。
古い古い大切なコレクションだからって、あまり値引きしてもらえなかった。
ミーアが4回もウロウロと行ったり来たりするもんだから、
おじいちゃんも笑いながら、これは君の石だよって言っていた。

左右完全に対象に、山形のラインが浮かぶ、
まるでどこかへ続く扉のような形をした、神秘的な石。
太陽が、この石のボディを包み込むように照りつけた時、
ミーアの意識は、不思議な光景を見始めた。
どこか雲の上なのか、、、薄暗い世界に、
美しいシルバーグレーの神聖な光のローブを着た人たちが8人いた。
その光があまりに美しくて、
灰色が美しいって、この時始めた知った気がしてた。
その8人は、雲の合間にポッカリあいた穴を覗いて、
皆で両手を翳して光を送っていた。
その穴を覗いてみたくって、そっと後ろから近ずくと、
一人のローブがこちらを向いた。
顔はまぶしくて見えなかった。
「私達は、地上に降りた闇の守護者達に光を送り続けています。
どんな時も、必ず8人の光が彼らと共にいます。」
そう言って、雲の穴をのぞかせてくれた。
美しく雄大な川の流れが見えた。
ある地点にくると、その川が淀み、黒く渦を巻いたような光の差し込まない場所が現れた。
アレはどうしたの!?って、聞いてみた。
「受け継がれ続ける、生命の光の川が、淀みを作ってしまった時、
未来の子供達が、美しい光の中に生きる事ができるようにと、
もっとも慈愛に満ちた”闇の守護者”の魂達が、その光の当たらぬ場所へと
降りていきます。私達8人の光と共に。」
話をしてくれた人とは、別のローブが手招きをして、
地上に降りた、闇の守護者の姿を、雲の隙間からかいま見せてくれた。
誰もが子供の頃は、周囲で一番優しい子だと、言われてた。
思いやりが深く、慈愛に満ちた瞳が、特殊な光を放ってた。
それは、雲の上のシルバーグレーのローブの光とそっくりだった。
懐かしいような、なんだか切ないような、
言葉に言い表せない思いが、胸に込み上げた。
大人になった一人は、
まるで自分の生まれた場所を清めるかのように、
体にお酒を流し続けていた。
大人になったもう一人は、
感情という川の流れがほとんど流れなくなり、淀みを作り出していた。
さっき雲の合間からみた、生命の川と同じように、、、
普通の暮らしから、遠ざかって行った。
その後何人かを見続けた。
これってもしかして、世間では厄介者と呼ばれる人達の中に、
慈愛に満ちた”闇の守護者”達が働いているってことなの??
私は一体今、何を見てるの??
ハートは答えを知っていたけど、ローブ達に問いかけ続けた。
でも、誰も答えてはくれなかった。
その瞬間に、秋さんの叫び声が響き渡って、我に返った!
「馬がいますよ、馬ーーーーーー!!」
ビックリして振り返ると、野っぱらに馬が現れた。



アッチの世界とコッチの世界が交差しながらも、
都会育ちのミーアにとっては、超嬉しい光景に出合って、
馬に見惚れてた☆
そして思った。
今の出来事が、昼間の夢か、妄想か、はたまた空想か、
それでもミーアのハートの世界の真実の光をかいま見てたんだって、
そう感じた。
どんな場所に、どんな形で生きていようと、
闇の守護者達の宿す、深遠なる瞳の光に出会ったなら、
心からの感謝を捧げよう。
そしてその瞳を見つけられる、自分でありたいと思った。
「そろそろ戻ろうか?」
どちらともなく声をかけて、
あの一本道を帰る道すがら、美しい雲が合図した。

大天使アリエルの光が、雲を通して私達にほほ笑んだから、
間違いだらけの私達の旅の全てが、これで良かったんだって、
そう思えた。
サンディエの山には、またいつか登りにこようね☆
そう秋さんと約束した。
偉く長くなったフランスの旅ブログですが、お付き合い下さった皆様、
本当にありがとうございました!!
気がつけばもう8月、そろそろこの辺で締めくくります(笑)
そして、展示販売会にお越し下さった皆様、
お会いできて、楽しい話を沢山聞けて、嬉しかったです^^
ありがとうございました!15日も楽しみにしております〜☆
LOVE&LIGHT
ミーア
ランキングに参加しております☆
荷物をホテルに置くと、私達はその足で山のトレイルに向かった。
滞在先のサンディエ(Saint-Die)の町の山に、登りたかった。
どれだけ体力あるんだろーねー、私達。
朝から照りつける日差しの中を、重たい石をもって歩き回ったというのにね(笑)
不思議と自然の中に入ると、力が湧いてくる。
まるで足の裏から、湧き出す泉みたいに、エネルギーが湧いてくる。
疲れを忘れてく。
日暮れが夜の9時過ぎにやってくるフランスは、一日が長かった。
民家を通りぬけ、道端に生い茂る花に見とれながら、
ひたすら歩いた。

最後に買った2つの石の事が、ずーーーっと頭の中に巡ってた。
予算オーバーで、4回くらい店に行っては諦めてを繰り返し、
やっぱり最後に諦めきれずに買ってきた石が2個ある。
だって最後まで、残っていたんだもの。
私を待ってたに違いない!
リュックにその石達を入れて、歩いてた。

一杯石の入ったリュックは重いし、日差しは暑いのに、
何故か道を歩く事が心地よかった。

フランスの田舎町が大好きになった。
人が、空気が、暖かい。
延々と歩き続けて、ふと気がつく。
私達はどうも道を間違えた。
きっと民家を通り抜けるあたりで、間違ったんだろう。
歩けど歩けど、山のトレイルのサインが出てこない。
引き返すには、かなり遠くまで来ていた。
どうしようか?
このままこの田舎道を、散歩してみようか?
雲が手招きしてるように見えたから、
知らない一本道を歩き続けた。

歩き疲れて、道端に座り込み、石の写真を撮り始めた。
ドラゴンの光を宿した、ナミビアのスモーキーアメジスト。

太陽の光が差し込むと、一際美しかった。
瞳が、石の光に吸い込まれていった。。。
そしてもう一つは、イタリア人のおじいちゃんから買った、ブラックファントム。
古い古い大切なコレクションだからって、あまり値引きしてもらえなかった。
ミーアが4回もウロウロと行ったり来たりするもんだから、
おじいちゃんも笑いながら、これは君の石だよって言っていた。

左右完全に対象に、山形のラインが浮かぶ、
まるでどこかへ続く扉のような形をした、神秘的な石。
太陽が、この石のボディを包み込むように照りつけた時、
ミーアの意識は、不思議な光景を見始めた。
どこか雲の上なのか、、、薄暗い世界に、
美しいシルバーグレーの神聖な光のローブを着た人たちが8人いた。
その光があまりに美しくて、
灰色が美しいって、この時始めた知った気がしてた。
その8人は、雲の合間にポッカリあいた穴を覗いて、
皆で両手を翳して光を送っていた。
その穴を覗いてみたくって、そっと後ろから近ずくと、
一人のローブがこちらを向いた。
顔はまぶしくて見えなかった。
「私達は、地上に降りた闇の守護者達に光を送り続けています。
どんな時も、必ず8人の光が彼らと共にいます。」
そう言って、雲の穴をのぞかせてくれた。
美しく雄大な川の流れが見えた。
ある地点にくると、その川が淀み、黒く渦を巻いたような光の差し込まない場所が現れた。
アレはどうしたの!?って、聞いてみた。
「受け継がれ続ける、生命の光の川が、淀みを作ってしまった時、
未来の子供達が、美しい光の中に生きる事ができるようにと、
もっとも慈愛に満ちた”闇の守護者”の魂達が、その光の当たらぬ場所へと
降りていきます。私達8人の光と共に。」
話をしてくれた人とは、別のローブが手招きをして、
地上に降りた、闇の守護者の姿を、雲の隙間からかいま見せてくれた。
誰もが子供の頃は、周囲で一番優しい子だと、言われてた。
思いやりが深く、慈愛に満ちた瞳が、特殊な光を放ってた。
それは、雲の上のシルバーグレーのローブの光とそっくりだった。
懐かしいような、なんだか切ないような、
言葉に言い表せない思いが、胸に込み上げた。
大人になった一人は、
まるで自分の生まれた場所を清めるかのように、
体にお酒を流し続けていた。
大人になったもう一人は、
感情という川の流れがほとんど流れなくなり、淀みを作り出していた。
さっき雲の合間からみた、生命の川と同じように、、、
普通の暮らしから、遠ざかって行った。
その後何人かを見続けた。
これってもしかして、世間では厄介者と呼ばれる人達の中に、
慈愛に満ちた”闇の守護者”達が働いているってことなの??
私は一体今、何を見てるの??
ハートは答えを知っていたけど、ローブ達に問いかけ続けた。
でも、誰も答えてはくれなかった。
その瞬間に、秋さんの叫び声が響き渡って、我に返った!
「馬がいますよ、馬ーーーーーー!!」
ビックリして振り返ると、野っぱらに馬が現れた。




アッチの世界とコッチの世界が交差しながらも、
都会育ちのミーアにとっては、超嬉しい光景に出合って、
馬に見惚れてた☆
そして思った。
今の出来事が、昼間の夢か、妄想か、はたまた空想か、
それでもミーアのハートの世界の真実の光をかいま見てたんだって、
そう感じた。
どんな場所に、どんな形で生きていようと、
闇の守護者達の宿す、深遠なる瞳の光に出会ったなら、
心からの感謝を捧げよう。
そしてその瞳を見つけられる、自分でありたいと思った。
「そろそろ戻ろうか?」
どちらともなく声をかけて、
あの一本道を帰る道すがら、美しい雲が合図した。

大天使アリエルの光が、雲を通して私達にほほ笑んだから、
間違いだらけの私達の旅の全てが、これで良かったんだって、
そう思えた。
サンディエの山には、またいつか登りにこようね☆
そう秋さんと約束した。
偉く長くなったフランスの旅ブログですが、お付き合い下さった皆様、
本当にありがとうございました!!
気がつけばもう8月、そろそろこの辺で締めくくります(笑)
そして、展示販売会にお越し下さった皆様、
お会いできて、楽しい話を沢山聞けて、嬉しかったです^^
ありがとうございました!15日も楽しみにしております〜☆
LOVE&LIGHT
ミーア

- 2009.08.08 Saturday
- 20:55
- フランス旅行記
- comments(12)
- -